岩亀楼は港崎遊廓の中で最も規模の大きい揚屋で、806坪の楼廓をもち、万延元年の調べでは30人の湯女をかかえていた。揚屋は昼夜で一番高い湯女が3両、低い湯女でも一分という高い値段で、それに座敷代や舞手踊などの代金を入れると、相当な金持でなければ遊べない所であった。この図は高い代金にもかかわらず、気持よく酔って踊り騒ぐ外人の姿を描写している。